2024/12/03 13:46


三笠宮家彬子女王殿下の梅古庵ご訪問記を含むエッセイ集が文庫本になりました。

12月6日発売
彬子女王殿下著『日本美のこころ』小学館 

雑誌『和楽』連載から単行本化された『最後の職人ものがたり』と単行本『日本美のこころ』の2冊を1冊の文庫として完全収録。

〈 編集者からのおすすめ情報から一部引用 〉

北は青森から南は沖縄・久米島まで、深い山中から離島まで、日本全国の職人たちのもとへ、彬子女王殿下が自ら足を運ばれました。その丹念な取材をもとにお書きいただいたエッセイは、日本の伝統美を未来へどう伝えていくかの示唆に富んでいます。
文庫化にあたって殿下にいただいた「あとがきに代えて」にはこんなことが記されていました。

「私の日本美のこころを探す旅は今も続いている。この本のカバーデザインになっている雪の結晶は、一つとして同じものはないと言われるほど多様性がある。日本文化も、地域ごとに様々な異なった文化があったり、カレーやラーメンなど、海外の文化が日本文化として形を変えて根付いていたりと、多様性があり、私には雪の結晶と日本文化が重なって見える。掌に乗ったらはかなくも消えてしまう雪のように、この先失われてしまう日本文化もたくさんあるのだと思う。でも、その刹那的な美しさを記録に、そして記憶にとどめていくために、これからも旅を続けていきたいと思っている。この本を手にしてくださる方たちに、たくさんの日本美のこころが届くことを祈りつつ」

日本文化の多様性には目を見張るものがあります。ですが、多様なものはとかくわかりにくいもの。殿下が日本文化に向けるまなざしはわかりにくいもの、多様なものをそのままわかろうとする真摯なものです。本書は殿下が体験された54の日本美のこころを追体験できるというまたとない機会を読者のみなさんに提供できると信じています。

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